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問題文
グリッドコンピューティングの説明はどれか。
ア OSを実行するプロセッサ,アプリケーションを実行するプロセッサというように,それぞれの役割が決定されている複数のプロセッサによって処理を分散する方式である。
イ PCから大型コンピュータまで,ネットワーク上にある複数のプロセッサに処理を分散して,大規模な一つの処理を行う方式である。
ウ カーネルプロセスとユーザープロセスとの区別せずに,基本的に同等な役割の複数のプロセッサに処理を分散する方式である。
エ プロセッサ上でスレッド(プログラムの実行単位)レベルの並列化を実現し,プロセッサの利用効率を高める方式である。
解説
解答
イ
この問題は「グリッドコンピューティング」の特徴を問うものです。似た概念である「並列処理」「マルチプロセッサ」「スレッド並列化」と混同しやすいので、選択肢ごとに整理します。
ア 役割が決められた複数プロセッサで処理を分散
これは 機能分散型マルチプロセッサ の説明です。
OSを実行するプロセッサ、アプリケーションを実行するプロセッサ、と役割を固定して分担します。
グリッドコンピューティングとは異なります。
イ ネットワーク上の複数プロセッサに処理を分散【正解】
これが グリッドコンピューティング の説明です。
LANやインターネットを介して、PCやサーバ、大型計算機など分散して存在する計算資源を仮想的に統合し、大規模な一つの処理を分担して行います。
例えば科学技術計算やビッグデータ解析など、膨大な計算を効率よく処理するのに利用されます。
ウ カーネルプロセスとユーザープロセスを区別せず分散
これは 対称型マルチプロセッサ(SMP: Symmetric Multi Processing) の説明です。
すべてのプロセッサが同等に扱われ、OSやアプリケーションを並列に処理できますが、ネットワーク越しに資源を統合するグリッドコンピューティングとは別の仕組みです。
エ スレッドレベルの並列化で効率を高める
これは マルチスレッド処理 や 同一プロセッサ上での並列処理 の説明です。
1つのCPU内で同時に複数スレッドを動かすことで効率を上げる方式であり、やはりグリッドコンピューティングではありません。