シンクライアントシステムの利点

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問題文

シンクライアントシステムの利点のうち,適切なものはどれか。

ア アプリケーションが使用する主記憶のフラグメンテーションが起こりにくいので,応答性が向上する。
イ サーバ側でアプリケーションやデータを管理するので,セキュリティが強化できる。
ウ システムが利用するネットワーク資源が減るので,通信費を削減できる。
エ データを保管する費用が減るので,サーバへの投資を削減できる。

解説

解答

ア 主記憶のフラグメンテーションが起こりにくいので応答性が向上する

これは誤りです。

主記憶のフラグメンテーションは、アプリケーションやOSの動作方式に依存する要素であり、シンクライアントシステムの仕組みそのものとは関係がありません。

シンクライアントの応答性は、サーバの処理能力やネットワーク帯域の状況に大きく左右されます。

イ サーバ側でアプリケーションやデータを管理するので,セキュリティが強化できる

これが正解です。

シンクライアントでは、利用者端末(クライアント)は入出力機能に特化し、アプリケーションやデータはすべてサーバ側に集中管理されます。

端末にはデータを残さないため、PCの紛失や盗難が発生しても情報漏えいリスクは最小限で済みます。

さらに、セキュリティパッチやアプリケーションの更新をサーバで一括して行えるため、運用管理が効率化され、セキュリティレベルを常に高く維持しやすい点も大きな利点です。

たとえばChromeBookは、Googleが提供する軽量OS「ChromeOS」を搭載した端末で、クラウドサービスとの連携を前提とした仕組みです。

アプリケーションはクラウド上のGoogle Workspace(Gmail, Google Docs, Google Drive など)を中心に利用し、データもローカルに保存せずクラウドに保管されます。

つまり、ChromeBookはシンクライアントに近い思想を持つ端末であり、データは端末に残さずサーバで集中管理されるため、セキュリティ面での強みを発揮します。

また、端末自体は高性能である必要がなく、軽量・安価に提供できる点もシンクライアントの特徴と重なります。

ウ システムが利用するネットワーク資源が減るので通信費を削減できる

これは誤りです。

シンクライアントはサーバと端末間で画面情報や操作データを常時やり取りする仕組みであるため、ネットワーク依存度はむしろ高くなります。

利用者数が増えると通信量が増加し、十分な帯域が確保できないと応答性が低下する可能性もあります。

エ データ保管費用が減るのでサーバへの投資を削減できる

これも誤りです。

シンクライアントではデータやアプリケーションがすべてサーバに集中するため、大容量ストレージや高性能サーバへの投資は不可欠です。

端末コストは抑えられても、サーバへの負荷が大きくなる分、むしろサーバ設備への投資は増加することが一般的です。

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