MLC(Multi-Level Cell)フラッシュメモリの特徴

  • URLをコピーしました!
目次

問題文

MLC(Multi-Level Cell)フラッシュメモリの特徴として,適切なものはどれか。

ア コンデンサに蓄えた電荷を用いて,データを記憶する。
イ 電気抵抗の値を用いて,データを記憶する。
ウ 一つのメモリセルに2ビット以上のデータを記憶する。
エ フリップフロップを利用して,データを記憶する。

解説

解答

石田先生

まずは問題のポイントを押さえましょう。

MLC(Multi-Level Cell)フラッシュメモリは、SSDやUSBメモリなどに使われるNAND型フラッシュメモリの一種です。

名前の通り「1つのセルに複数レベルの情報を記憶できる」ことが特徴です。

続いて各選択肢について見ていきましょう。

ア(誤り)

これはDRAM(Dynamic RAM)の説明です。

DRAMは電荷を定期的にリフレッシュしないと消えてしまう揮発性メモリです。

フラッシュメモリとは仕組みが異なります。

イ(誤り)

これはReRAM(抵抗変化型メモリ)の説明です。

抵抗値の変化でデータを表現しますが、MLCフラッシュメモリとは別の技術です。

ウ(正解)

MLCは「Multi-Level Cell」の略で、1つのセルに複数のビット情報を記憶できます。

例えば、SLC(Single-Level Cell)は1セル1ビットですが、MLCは1セル2ビット、TLC(Triple-Level Cell)は1セル3ビットです。

1セルあたりの情報量を増やせるため、同じ容量でもチップ面積を小さくでき、コストを下げられます。

ただし、電圧レベルを細かく区別する必要があり、書き換え耐久性や速度はSLCより低下します。

エ(誤り)

これはSRAM(Static RAM)の説明です。

SRAMは高速ですが高価で、キャッシュメモリなどに使われます。

まとめ

  • MLCフラッシュメモリ:1セルに2ビット以上を記憶する方式
  • メリット:高密度・低コスト
  • デメリット:耐久性・速度は低下(SLCより劣る)
  • SLC・MLC・TLC・QLCなどの種類があり、容量・速度・寿命のバランスで使い分けられる
種類1セルあたりのビット数特徴速度書き換え耐久性コスト/容量効率
SLC(Single-Level Cell)1ビット高速・高耐久。主に産業用・高信頼性用途に使用◎(10万回程度)×(高コスト・低容量)
MLC(Multi-Level Cell)2ビット一般的な民生用SSDに多い。コストと性能のバランス型○(数千回程度)
TLC(Triple-Level Cell)3ビット大容量・低価格化重視。一般消費者向けSSDに普及△(数百~千回程度)
QLC(Quad-Level Cell)4ビットさらに大容量化。読み書き性能と耐久性は低め××(数百回以下)◎◎(非常に高容量・低価格)
  • 速度:SLCが最速、QLCは遅め
  • 耐久性:SLCが最も長持ち、QLCは短命
  • コスト効率:ビット数が増えるほど安く大容量にできるが、性能は落ちる
学びをSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!
目次