目次
問題文
システムに規定外の無効なデータが入力されたとき，誤入力であることを伝えるメツセージを表示して正しい入力を促すことによって，システムを異常終了させない設計は何というか。
ア フールプルーフ
イ フェールセーフ
ウ フェールソフト
エ フォールトトレランス
解説
解答
ア
この問題の正解である フールプルーフ は、ユーザーの誤操作や誤入力を原因とするトラブルを未然に防ぐ、あるいは発生してもシステムが異常終了しないようにする設計思想を指します。
今回のケースでは「無効なデータが入力されたら、エラーメッセージを表示して正しい入力を促す」という動作が該当します。
これは、利用者のミスによってシステムが落ちたりデータ破損したりしないようにする典型的なフールプルーフの例です。
各選択肢の内容について
フールプルーフ（Fool Proof）
利用者が誤った操作や入力をしても、システムが異常動作や停止をしないように設計する考え方。
例：入力フォームで間違った形式のデータを入れたらエラーを出して再入力を促す。
フェールセーフ（Fail Safe）
機器やシステムが故障した場合、可能な限り安全な状態に移行するように設計する考え方。
例：踏切の遮断機が故障したら、安全側として遮断機を下ろしたままにする。
フェールソフト（Fail Soft）
システムに障害が発生した場合、全部を止めるのではなく、一部の機能を制限しつつ継続運転する設計。
例：航空機のエンジンが一つ停止しても、残りのエンジンで飛行を続けられる。
フォールトトレランス（Fault Tolerance）
一部の部品や機能が故障しても、システム全体の機能を維持できるようにする設計。
例：サーバを二重化して、一方が故障してももう一方が即座に引き継ぐ。
